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《第1,068回》線維筋痛症は障害年金の対象です!②

こんばんは(^O^)/

昨日は仕事納めでした。
その前日に3件提出出来ましたので、
今年の最終月は5件の提出と相成りました(精神1、肢体2、肝疾患1、その他1)。
どの案件もご依頼者様の思いがありますので、
それを精一杯形にしたつもりです。
人事は尽くしましたので、後は結果を待ちたいと思います。

さて、前回の続き。

不支給決定がなされても、
医師はその原因を分かっていないケースが多いのが現実です。

考えられる問題は2つあります。

①初診日の問題
⇒線維筋痛症などの特殊な疾患の場合、
原因が分からずに何件もの病院を転々としているケースがあります。
そうなって来ると難しくなるのは初診日の証明です。
5年以上経過している場合はカルテが残っていない可能性がありますし、
カルテは残っていても、どこの病院が初診日なのかが分かり辛いケースも多々あります。
(ある社労士が「初診日は神のみぞ知る」と言っていましたが、私もそう思います。)
一方で、多くの医師は初診日の重要性を理解していません。
初診日が証明出来ていないと、どんなに症状が重くても障害年金は支給されません。

②診断書の問題
⇒平成24年に認定が困難な疾患ということで、
4つの疾患の認定事例が出ていました(線維筋痛症もその一つです)。
認定し辛い最大の要因は、その症状の特殊性にあります。
例えば線維筋痛症の場合、最大の特徴は全身の激しい疼痛にあります。
ですが、この痛みが日常生活にどのような影響が出ているかについては、
中々把握し辛い(患者側としても医師に伝え辛い)のが現実です。

私がある線維筋痛症の方のお手伝いをさせて頂いた時のお話です。
診断書を医師にお願いするのに先立って、
日常生活にどのような支障が出ているかを詳しくヒアリングしました。
線維筋痛症は肢体の障害用の診断書を使用しますが、
その中に『日常生活における動作の障害の程度』という欄があります。
ここでは”つまむ”とか”ズボンの脱着”とか”階段を上る(下る)”など、
実に20項目にもおよぶ動作を次の4段階で評価します。

〇…一人でうまくできる
〇△…一人でうまくできてもやや不自由
△☓…一人でできるが非常に不自由
☓…一人で全くできない

…で、その20項目の中に『さじで食事をする』という項目があります。
その方に「さじで食事をするのはどうですか?」と尋ねたところ、
「実際に箸は持たずにさじで食事をすることが多いですが、
ちょっと食べづらいですね」と仰っていました。
ここだけ聞いたら〇△(一人でうまくできてもやや不自由)が妥当だと思いますよね?
ですが、詳しくヒアリングすると次のことが分かりました。

〇さじを持つにも普通に(親指、人差し指、中指)で持つことは出来ず、
 5本の指で握りしめる形でしか持てない(しかも、握力も弱い)。

〇その持ったさじをごはんやおかずに刺すことまでは出来ても、
 手首を返すと痛むので、上手くすくえない。

〇何とかすくったとしても、
 それを口まで持って行く時も手首を固定していなければならず、
 ダンベル運動のような形でしか口に運べない。

〇さじが重いと感じることもあり、
 その時は反対の手で支えなければならないこともある。

いかがでしょうか?
ここまで聞いたらちょっと考えは変わるのではないでしょうか?
実際、診断書に書かれた評価は△☓(一人でできるが非常に不自由)でした。

このブログの中でも何度も書いたことですが、
診断書作成の際には医師にきちんと自分の状態を伝える必要があります。
ですが、線維筋痛症はそれが簡単ではありません。

ここまで線維筋痛症の請求上の難しさを書いて来ました。
ですが、前回も書きましたが、押さえるべきポイントに注意をしながらやって行けば、
決して認定されない疾患ではありません(私も4つ認定された経験があります)。

「医師から線維筋痛症では障害年金は無理だと言われた」
「線維筋痛症で障害年金の請求をしたが不支給決定がなされた」

そういった方でも、可能性があるかも知れません。
諦めるのはいつでも出来ますので、
先ずはお気軽にご相談いただきたいと思います。
一緒に可能性を探りましょう!

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