診断書って、どこをチェックすればいいの?
『提出前に必ず診断書の内容を確認すること』
という記述を見かけます。
ですが、どこを確認すべきか分からない、
というのが本音ではないでしょうか?
医者ではありませんので、
これはいたしかたのないことです。
しかし、診断書は障害年金の決定にとても大きな影響を与えます。
したがって、記載内容に不備があると、審査において不利に働く可能性が高いと言えます。
ここでは、一般の方でも出来る最低限のチェック項目とその説明を記します。
是非、ご参考にされて下さい。
診断書点検のポイント ~最低限ここだけは確認しましょう~
①請求者の氏名、生年月日、性別、住所
これは言わずもがなですよね?
「こんなとこが抜けている訳なでしょ!」
と思われた方がいるかも知れませんね。
でも、氏名の漢字や住所の間違いは、
実際に私も経験したことがあります。
ここが違っていると、他の人の診断書になってしまいます。
しっかりと確認しましょう!
②傷病の発生年月日、初めて医師の診療を受けた日
発病日は、主治医にも判断が付かないケースも多いと思われます。
しかし、空白になっていると、単なる記載漏れだと判断されます。
分からなければ「不明」「不詳」で構いませんので、
きちんと埋めてもらいましょう。
※但し、初めて医師の診療を受けた日(初診日)については、
「不明」や「不明」「○年頃」といった記述ではダメです。
※前記はあくまでも「発病日」についてのことですので、お間違えのないようにお願いします。
③診断書の作成医療機関における初診時所見の日付
障害年金における初診日ではなく、
診断書作成医療機関の初診日を記入します。
ここについては、空白になっているケースだけでなく、
障害年金における初診日が書いてある等の間違いも考えられます。
しっかりと確認しましょうね。
④『障害の状態』の横の欄の日付
どの診断書でも、真ん中あたりにこの欄が設けられています。
ここには、この診断書がいつの状態を書いたものなのかを、
書き記すことになっています。
具体的な日付が入りますが、
ここの記載漏れは非常に多いように感じます。
ここが空白だと、いつの状態を表したのかが分かりません。
⑤現症日の日常生活能力および労働能力の欄
障害年金は病名で決まるのではなく、
その傷病によって、
日常生活や労働にどのような影響が出ているのかが非常に重要です。
診断書作成の前には、それらのことを主治医にきちんと伝えた上で、
正確に書いてもらうようにしましょう。
※勿論、嘘や誇張は不正にあたりますので、やってはいけません!
⑥予後
ここは、今後の見通しについて記載する欄になります。
これについては、医学的な判断が必要となりますので、
皆さんがどうこう言うことは出来ません。
(勿論、我々社労士も当然出来ません)
しかし、記載漏れになっていないかどうかだけは、
しっかりと確認しましょう。
⑦診断書の作成年月日、病院名、診療科、所在地、医師氏名
ここも記載漏れはないと思われがちなのですが、
診療科が抜けていたことは、私も経験があります。
また、「ここがスタンプになっているけど大丈夫なのですか?」
と聞かれたことがあります。
全く問題はありませんので、ご心配なく。
※押印は必ずしも必要ではありません。
⑧その他
前記の①~⑦は、最低限チェックすべきことについて書きました。
勿論、それ以外にも確認すべきことは沢山あります。
それと、一番大切なことは、
診断書を書いてもらう前に、きちんと自分の情報を伝えることです。
主治医は皆さんの日常生活の全てを見ている訳ではありません。
嘘や誇張は絶対にダメですが、しっかりと伝える努力をして下さい。