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《第965回》前庭神経炎で障害基礎年金支給決定 【障害年金】

こんばんは(^O^)/

来週末は厚生年金の講義が入っています。
久しぶりの講義で、私も楽しみにしています(^O^)
先日、今年の社労士試験の合格発表がありましたが、
合格率は4.4%(史上2番目の低さ)!
今後は5%くらいで推移するかもしれませんね。
大変な試験ではありますが、基本が大事なのは変わりありません。
基本理解がしっかり出来ていれば、
やはり合格点を取るのは可能だと思いますので。
受験生の皆さん。
難問奇問は放っておいて構いませんので、
基本的なところの抜けがないようにして下さいね。

さて、また嬉しいことがありました。
8月に障害基礎年金の請求をしていた案件があったのですが、
3ヵ月経過しても結果が送られて来ませんでした。
…で、私の方で年金記録を確認しに行ったところ、
無事に2級で認められていることが分かりました。
早速ご依頼者様に電話をしましたが、
非常に喜んでおられました(^O^)

今回は前庭神経炎というご病気での請求でした。
強いめまいを主症状とし、その後もふらつきや頭重感が持続したりします。

最初にお電話を頂いた時の感想として、
きちんと状態を伝えて診断書を書いて貰えれば普通に認められるだろうと考えました。
要するに、それ程難しい案件ではないと思いました。

では、実際はどうだったかというと、
私が関わっていなかったらどうなっていたか?
請求の過程ではそういった感想を持ちました。

先ず最初にお電話を頂いた時に、現在の症状と障害認定基準を照らし合わせて、
十分2級に相当するものだと説明しました。
単に感覚的なものではなく、専門家として現実的な見解を示した訳ですね。

その後、周りの方に相談をしたところ、

「以前、音楽家の方の不正なんかがあったから、厳しくなっているらしいよ(※注)
「そのくらいの症状で年金なんか貰える訳がない」

(※注)何の話かは敢えて書きません。ですが、あの不正は障害年金は絡んでいません。

そう言われて、非常に不安に思われていたようです。

勿論、請求するかどうかは本人が決めるべきことなのですが、
根拠のない話で請求を躊躇されている方は多いのではないかと考えてしまいました。

また、請求の過程でも問題がありました。
いつものように、主治医に診断書を書いてもらう前に、
症状や日常生活等のことを書面にして渡しました。
診断書に正確に書いて貰う為に情報提供をした訳ですね。

…で、実際に出来上がった診断書はどうだったかというと、
情報提供の内容が反映されていないだけではなく、
記入漏れや間違いもかなり多いものでした。
(一番肝心な平衡機能のところのチェックがなされていませんでしたし…)
書いて頂いたのが耳鼻科等の専門医ではありませんでしたので、
ある程度は覚悟していましたが。

そこで改めてお願いをして、修正や追記をして頂きました。
何とかこちらの要請に応じて頂いて、請求に漕ぎつけることが出来ました。
※事実に反することをお願いした訳ではありません。誤解のないように。

冒頭にも書きましたが、今回の案件は難易度的には決して高いものではありませんでした。
しかし、ご本人様が自分でやったらどうなっていたのか?
周りの方の意見で請求が遅くなった(若しくは諦めた)というのもあるでしょうし、
また、診断書をそのまま出していたら、間違いなく不支給になっていました。

私のところには、ご自分で請求をされて不本意な結果になったという方から、
不服申立てのご相談を頂くことが多々あります。
しかし、先に提出した診断書や申立書を見ると、
実際よりも軽く書かれていることが多いです。

また、ちょっとだけ工夫をすれば認められただろうに。
そう思ってしまう残念な案件が散見されます。

勿論、それでも不服申立てで原処分を覆せればいいのですが、
不服申立ては現実問題として非常に難しいので、
結果として不利益を被ったまま終わってしまう方が非常に多いです。
不利益の程度は、社労士に支払う成功報酬の比ではありません。

このブログで何度も書いていますが、
障害年金を請求するのは、恐らく一生で一度のことでしょう。
そうであれば、無理をせずにご相談いただきたいと思います。

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