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《第884回》拡張相肥大型心筋症で障害厚生年金支給決定

こんばんは(^O^)/

久しぶりのブログ更新です(^_^;)
この間の出来事はというと…、26日に43歳になりました!
この前40歳を迎えたと思っていたら、それから3年が経過したんですね(^-^;
いや~、歳取るのって早いですね~。
今年がいい歳になるように、公私共に頑張ります(^O^)/

さて、前回のブログから今日に至るまで、3つのいいことがありました。
(今回はその1つ目についてです。)
昨年9月に障害厚生年金の請求をしていた案件があったのですが、
無事に2級での受給権が認められました!
今回も受任する時から難しい案件だというのが分かっていましたし、
途中2度の返戻もありましたので、この結果には非常に嬉しく思っています(#^.^#)

今回の案件は、拡張相肥大型心筋症という心臓の疾患での請求でした。
因みにこの方の場合は、CRT-D(除細動器機能付き心臓再同期医療機器)を装着されていました。
CRT-Dについては、重症心不全の場合は2級になりますので、
障害等級としては(余程のことがない限り)普通に認められるだろうと考えていました。

問題は初診日です。
今回も”社会的治癒”が認められないと障害年金は支給されない案件でした。

社会的治癒を申立てるにあたり、次の2点を根拠としました。

①最初に健康診断を受けて、
 その後精密検査によって肥大型心筋症(予後良好)と診断されてから、
 約20年間途切れることなく、厚生年金の被保険者であったこと。

②元々体力には自信があり、仕事もプライベートも充実した日々を送っていたこと。

先ず①についてですが、その間の標準報酬月額(年金で便宜上使用する大体の報酬額のこと)が、
その地域の同世代の給与と比べても相当程度に高かったことが分かりました。
一般的に給与が高い仕事は、それだけ業務がハードであることが多いと考えられますよね?
もし、体に異常があったのであれば、約20年もの長期間これだけの給与を稼得することは、
普通に考えてあり得ないことだと主張しました。

また②については、当時の同僚で公私共に中の良かった方2人に証言をしていただきました。
当時責任のあるポストに就いていたこと、かなりの長時間労働だったがバリバリ働いていたこと、
多大な業績を上げたこと、スポーツや趣味にも意欲的に活動していたことなど、
詳細に証言をしていただきました。

さらに、主治医が協力的で社会的治癒にも理解を示され、
診断書の中でもこのことに触れていただきました。
(”社会的治癒の状態にあった”と明確に記載して頂きました。)

これだけの条件が揃いましたので、正直、私も自信がありました。
そして、普通に社会的治癒が認められるものだと思っていました。

しかし、審査の途中で今回も返戻がありました。
まさかこれだけの条件が揃っていながら、何故返戻なんだと思いましたが、
それだけ社会的治癒を認めさせるのは難しいということなのでしょう。

この返戻に対しては、当時のカルテのコピーと、
社会保険審査会の裁決例(社会的治癒が認められた例)を添付して、
改めて社会的治癒の状態にあったことを主張しました。

最初に障害年金の請求をしてから実に半年も掛かりましたが、
ようやく受給権が認められました。

今回の請求を通して、社会的治癒の状態を認めさせるのは、
こんなにも大変なことだということを再確認しました。

社会的治癒については、その理屈は至って簡単です。
概ね5年以上普通に社会生活を送っていればそれでOKですので。
※ポストポリオ症候群の場合は概ね10年とされています。
しかし、これを認めさせるのは容易ではありません。

何度か社会的治癒については、このブログでも書きました。
社会的治癒は普通に認められるものではなく、主張して認めさせるものです。
その為にはその根拠が必要ですし、
社会保険審査会の裁決例等の事例を知っている必要もあります。

一般の方が社会的治癒を主張して認めさせるのは、正直ハードルが高すぎると考えます。
正直、一般の方が社会的治癒を認めさせたという話は一度も聞いたことがありません。
初診日の証明が出来ず、
社会的治癒を主張しなければ障害年金は認められないという方については、
無理をせずにご相談頂きたいと思います。

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