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《第1,018回》本人に分からないことは誰にも分らない 【障害年金】

こんばんは(^O^)/

今日、プロゴルファーの宮里藍選手が引退会見を開きました。
引退の理由は「モチベーションの維持が難しくなった」というもの。
やはり、世界のトップクラスの選手と戦うからには、
技術も勿論ですが高いモチベーションも不可欠ということでしょうね。
ただ、まだ直ぐに引退する訳ではなく、今シーズン一杯はプレーするとのこと。
最後の年にメジャー制覇!なんてことになるとカッコイイですよね(^^)

さて、今回のタイトルは『本人に分からないことは誰にも分らない』です。

以前にも書いたかも知れませんが、障害年金の請求を行おうと思ったら、
今までの経緯を時系列的に並べるところから始めます。
例えば…

【平成25年春頃~夏頃】
・会社の部署移動があり、直属の上司が変わった。
・この上司からパワハラを受け、会社に通うのが辛くなった。
・加えて夫との不仲から家でもケンカが絶えなくなった。
・夏頃から頭痛に悩まされるようになった。

【平成25年8月頃~9月頃:A内科】
・頭痛薬を処方して貰うも効かず。
・医師から心療内科の受診を勧められ紹介状を書いて貰った。

【平成25年9月頃~平成27年3月頃:B心療内科】
・うつ病と診断される。
・不眠や不安に苛まれ、仕事も休みがちになった。
・平成26年5月から3ヵ月間休職。
・復帰後も仕事を休みがちで退職勧奨を受けた(同年10月退職)。
・その後は昼夜逆転の生活で、家事も全く出来なかった。
・平成27年3月、夫の転勤により〇〇県に引っ越した。

【平成27年4月頃~8月頃まで:C病院精神科】
・ここでもうつ病と診断された。
・パキシルとネルボンを処方された。
・相変わらず不眠や不安に悩まされていた。
・医師はあまり話を聞いてくれず、不信感が募っていった。

【平成27年7月頃~現在:Dメンタルクリニック】
・C病院のセカンドオピニオンとして受診した。
・ここでは双極性感情障害と診断された。
・暫くはC病院と並行して通院していたが、9月頃からはDメンタルのみの受診となった。
・今年に入ってから簡単な家事が出来る様になった。しかし、その後は疲れ果ててしまう。

みたいな感じでしょうか?
とにかく、通院歴を時系列的に並べてそこで何があったかを思い出してみて下さい。

…まあ、言うは易し行うは難しでありまして(^_^;)
昔のことを思い出すのはそう簡単なことではありません。
上記事例は4年程の病歴なのですが、実際には初診日が10年以上という方も少なくないでしょう。
そうなると、どの病院にどの程度通っていたかを思い出すのは難しくなります。

勿論、カルテ等が残っていれば病院に聞けば通院期間は分かるのですが、
カルテの保存義務は5年間ですので、それ以上になると残っている保障はありません。
さらにいうと、どこの病院に通ったかすら思い出せない人もいるかも知れません。
それが初診の病院だという方もいることでしょう。

こうった場合は障害年金の請求において寛容な取扱いをしてくれるか?
勿論、答えはノーです。
年金事務所で相談しても、
「初診の医療機関に受診状況等証明書(初診日の証明の為の書式)を書いて貰って下さい」
と普通に言われます。
初診日が何十年も前であっても、原則として初診日の証明はしなければなりません。
ここで「何年も前のことなので忘れました」というのは通用しないんですね。

大変厳しい言い方で恐縮ですが、
本人に分からないことは誰にも分かりません。
そして、そのままでは障害年金は請求出来ません。
一般的に、初診日が古い程障害年金の請求は難しくなります。
特にご自身で請求をお考えの方は覚悟して臨んで下さい。

ただ、この場合であっても詳細にヒアリングをしていくことで、
思い出せる可能性もあります。
また、色々と動いているうちに様々なことが分かることもあります。
少しでも不安に思われる方は、一度ご相談頂きたいと思います。

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