こんばんは(^O^)／

昨日、無事に今年の最後の講義を終えました。
試験まで残り3週間ということもあり、
皆さん真剣なのは当然として、やはり不安を口にされる方もいらっしゃいました。
頑張っている方程不安も大きいものです。
この試験は精神的にも非常にタフですし、
これから本試験までがもっともキツイ時期です。
気持ちで絶対に負けないようにしましょう。

さて、土曜日から福岡に行っていた訳ですが、
その時にとても嬉しい報告がありました。
5月に障害基礎年金を請求していた案件があったのですが、
無事に2級で認められたとのことでした。
提出した段階で自信はありましたし、
ご家族の方にもそれをお伝えしてはいました。
それでも無事に結果が出ると、やはりホッとしますよね(#^^#)

今回の案件は自閉症スペクトラムという、
発達障害での（20歳前障害による）障害基礎年の請求でした。
また、この方は軽度の知的障害もお持ちです。

先ほど、”提出した段階で自信があった”と書きましたが、
当初から自信があった訳ではありません。
それは、下記のことが理由です。

①療育手帳がB2であったこと
⇒大体の目安としてB1が2級の目安です。
（さらに今回は障害基礎年金ですので、2級に該当する必要があります。）
※B2の方の全てが2級非該当という訳ではありません。

②うつ病などの精神障害を併発していなかったこと
⇒発達障害での障害年金を請求する場合、
その多くは精神疾患を併発していてそちらの方で認定されるケースが少なくありません。
なので、発達障害だけでは難しいのが現実です。

②請求時には働くことが予定されていたこと
⇒初めてご家族の方からご相談を頂いた時、
（ご本人様は）まだ20歳になっていませんでした。
なので、20歳になるのを待ってからの障害年金請求になるのですが、
その少し前から働くことが既に決まっていました（就労移行支援A型事業所）。
※精神での2級はざっくりと言うと労働不能レベルです。
※A型事業所なら何の問題もないと思っている方もいらっしゃいますが、
　そんなことは障害認定基準にもガイドラインにも書いてありません。
（ガイドラインには”1級又は2級の可能性を検討する”となっているに過ぎません。）

上記の要素に加え、簡単にヒアリングをした感想として、
正直上手く行く可能性は五分がいいところだと思いましたし、
実際に（ご家族の方にも）そうお伝えしていました。

ところが、実際に診断書の作成依頼をするにあたって詳細にヒアリングをすると、
日常生活には相当な支障があることが分かりました。
例えば、食事については声掛けをしないと吐くまで食べてしまう、
髭剃りも声掛けをしないと何分も（血が出るまで）続けてしまう、
決まった行動は何とか可能だが少しでも違うことがあると混乱してしまうなど、
両親の声掛けや見守りがあって初めて日常生活が営めていることが分かりました。

いつものようにこれらを書面にしって主治医に情報提供を行ったところ、
しっかりと反映された内容の診断書が出来上がりました。

今回の請求にあたって何か特別なことをしたかというと、
そんなことは全くありません。
日常生活でどのような点に支障があるかを詳細にヒアリングし、
書面にまとめて医師への情報提供を行ったことや、
しっかりと病歴・就労状況等申立書（出生時から書きました）を書いたことなど、
当たり前のことを確実にやったに過ぎません。

ただ、当初は私も（認定されるのは）難しいと思っていた訳です。
改めてヒアリングの重要性と難しさを再確認した、そんな今回の案件でした。