《第1,096回》通らないのは医者が悪いの? 【障害年金】
おはようございます!
久しぶりの更新が、平成最後の日となってしまいました(+_+)
平成も今日で終わりか~、
令和って違和感あるけど直ぐに慣れるんだろうな~。
昭和から平成に変わった時はまだ高校1年生だったんですよね(*_*;
それから30年、大学受験、大学生活、社会人生活、結婚、社労士合格、
3人の子供の誕生、講師デビュー、社労士開業、改姓、マイホーム購入等々…。
私の人生の中でも重要な、本当に色々なことがあった平成でした。
明日からの令和の時代。
私にとって平成ほど重要な出来事は少ないと思いますが、
仕事もプライベートも充実した日々にしたいな~、
と思っている平成最後の早朝です(#^^#)
さて、今回のタイトルは『通らないのは医者が悪いの?』です。
先日、ご依頼者様から連絡があり、
主治医から診断書を書いてくれると言われたとのことで、
非常に喜んでおられました(#^^#)
勿論、まだ障害年金が認められた訳ではないのですが、
診断書を書いてもらえないことには申請も出来ませんからね。
私もこの報告を聞いてホッと胸を撫でおろしているところです(^^)
実はこの方、当初は主治医から診断書の作成を断られていました。
こういった場合は転院を選択される方もいらっしゃいます。
(勿論、私のほうから積極的に勧めることはしませんが。)
ですが、この方は主治医を信頼されていましたので、
ご病気の治療の為にも転院はすべきではありません。
かと言って、他に通院している病院もなく、
どうしようかと悩んでおられたんですね。
…で、ようやくコチラからの要望に応じてくれて、
診断書を書いてくれることになったという訳です。
ところで、今回のケース、何故、医師は当初は書かないと言っていたかというと、
以前、(その医師が)診断書を書いた方がいて、
残念ながら不支給決定になってしまったそうです。
そうしたら、その患者から「書き方が悪くて不支給になった」
と文句を言われたそうです。
私は日頃障害年金だけでなく、不服申立てのご相談も受けています。
不支給になってしまった、2級だと思っていたのに3級だった、
納得いかないので不服申し立てをしたい、といったご相談ですね。
その際には、先ずは提出した書類(診断書など)の内容確認を行います。
…で、実際にはその大半が結果は妥当だと思われる内容です。
(要するに不支給とか3級とかで仕方のない内容ということです。)
そこで、皆さん口を揃えたようにこう言われます。
「私はこんな軽い状態ではない」
そして、次にこう言われる方も多いです。
「医者の書き方が悪かったからだ」
果たしてそうなのでしょうか?
私は納得の出来ない結果がもたらされた多くのケースは、
医師ではなく患者である請求者側に問題があると考えています。
(勿論、全てとは言いませんが。)
障害年金は病名で支給が決まるのではありません。
傷病が原因で引き起こされた障害により、
日常生活や就労にどのような影響が出ているかが重要なのです。
そして、当たり前のことですが、
主治医は一緒に住んでいる訳ではありません。
なので、適切に自分の日常生活について伝えないと、
実態と乖離した内容の診断書が出来上がってしまうことになるのです。
それをしなかったにも関わらず、
「医者が悪い」と決めつけてしまう、如何なものかと思います。
医師は皆さん多忙な日々を過ごされています。
患者の診察や手術といった治療が、優先順位としては一番上に来るでしょうし、
診断書を書くという作業は、恐らく最下位の業務でしょう。
しかも、面倒で時間も掛かる。
それで文句言われたんじゃ、たまったもんじゃないですよね?
今回のように不支給決定後に患者に文句を言われた、
という話は何度か聞いています。
(物を投げてきたとか、首を絞めてきた等といった話も聞いたことがあります。)
本当に酷い話ですよね。
診断書を書くのは医師ですが、
審査をするのは日本年金機構や各共済組合であって、
医師に決定権はありません。
納得がいかない結果が出て、
不満を医師にぶつけるのはお門違いです。
これから障害年金の請求をされる方は、
この事を重々ご留意頂きたいと思います。
そして、結果に文句を言う前に日常生活状況を医師に伝える、
病歴・就労状況等申立書を詳細に書く、
といったやるべきことを先ずはきちんとやりましょう。