《第938回》社会的治癒を甘く考えないで② 【障害年金】
こんばんは(^O^)/
今日は社労士試験が行われました。
受験された皆さん、大変お疲れ様でした
私はまだ問題を見ていないのですが、
選択式が昨年よりも簡単だったとか、労一は今年も難しかったとか、
択一式は昨年よりページ数が少なくなったとか、断片的には聞いています。
実力を出し切れた方、そうでない方色々といらっしゃると思いますが、
暫くは勉強から離れてゆっくり休まれて下さいね(^O^)
さて、『社会的治癒を甘く考えないで』の2回目
※『社会的治癒を甘く考えないで①』はコチラからどうぞ。
私がまず行ったのは、
ご依頼者様から委任状を頂いて初診の医療機関を訪問したことです。
ここでカルテが残っていないかを再確認した訳ですね。
そこで窓口の方としっかりお話をしました。
お話したのは次の内容です。
・障害年金の請求を考えていること。
・ここが初診の医療機関であること。
・障害年金を請求する際には初診日が非常に重要な意味を持っており、
これが証明出来ないことには、どんなに障害状態が酷くとも年金が貰えないこと。
・この場所にカルテがなく、コンピュータ上でも記録がないのであれば、
他にカルテの保管庫などはないのか?
数分のやり取りの後、カルテの保管庫が別にあることが分かりました。
窓口の方からは、院長の許可が必要であることと、
許可が下りた場合でも探すのに時間が掛かることを告げられました。
私は、「多少時間が掛かっても構わないので探して欲しい」とお願いをして立ち去りました。
約2週間後、カルテが見つかったとの報告がありました。
約30年前に1度だけ受診した、
しかも、一度問い合わせてカルテはないと言われていた案件。
カルテが残っている可能性は低かった訳ですね。
では、何故そうしたかというと、
出来れば社会的治癒の方法を取りたくなかったからです。
理由は簡単、難しいからです。
因みに、この方は私に相談する前に他の社労士に相談していたそうです。
そこでその社労士からも、
「社会的治癒の方法しかないのではないか」と聞かされていたそうです。
ただ、こちら(相談者)から会いたいと言っても、会おうとしてくれなかったと言っていました。
難しいから受けたくないというスタンスの、ある意味正直な社労士なのかも知れませんが(^_^;)
(障害年金専門を名乗る社労士としては、最低の対応ですね( 一一))
まあ、対応の違いはあれど、
私もその社労士も”社会的治癒は難しい”という認識に違いは無かった訳ですね。
実際、私はこれまで4つ社会的治癒の案件を経験しています。
その内3つは社会的治癒が認められています(もう一つは結果待ちです)。
そして、その4つ全て審査の途中で書類が戻って来ています(返戻と言います)。
そこで、追加書類の提出や社会的治癒に対する質問等がなされています。
その時の対応が間違っていれば、社会的治癒は認められなかった筈です。
これから障害年金の請求をお考えの方。
そして、初診日が相当に古くて社会的治癒に頼らざるを得ない方。
絶対に甘く考えないで下さい。
偉そうな言い方かも知れませんが、
とても素人の方が手に負えるようなものではありません。
無理をせず、ご相談いただきたいと思います。