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《第829回》社会復帰に向けて 【障害年金】

DSC_1590こんばんは(^O^)/

昨日は同期の社労士の結婚式に出席しました(^O^)
結婚式に出席すること自体が久しぶりだったのですが、
天気にも恵まれ、とてもいい結婚式でした。
新郎(同期)も新婦もニコニコ笑顔がとても印象的で、
幸せそうで私も楽しい時間を過ごすことが出来ました。
Uさん、本当におめでとう!
これからも末永くお幸せに(^O^)/

さて、今回のタイトルは『社会復帰に向けて』です。

先日のことになりますが、前に障害年金のお手伝いをさせて頂いた方から電話がありました。
久しぶりにお話をしたのですが、
その後結婚をされたとのことで、私も本当に嬉しく思いました(^O^)
まだ、ご病気が治った訳ではありませんが、
(症状に波はあるものの)少しずつ家事なども出来る日もあるなど、
前向きでとても嬉しいお話を聞かせて下さいました。

そこで質問を受けたのが、次のようなことです。

「少しずつ無理のない範囲で働きたいと思っているが、働いたら障害年金はどうなるのか?」

というようなものでした。

ネットの書き込み等には、

「精神障害で障害年金を貰っている人が働いたら即不正受給だ。」

というようなとんでもないものも見かけますが、勿論これは間違いです。
仮にこんなルールがあるならば、精神障害者は一生社会復帰は出来ないことになります。
障害年金を受ける時期があったとしても、その後回復して働ける状態になるのであれば、
それはとてもいいことですよね。

その時に次のようなアドバイスをさせて頂きました。

①事前に必ず主治医に相談すること。
⇒これは必須です。
 無理をして症状を悪化させては何にもなりませんので。
 また、主治医が「まだ働ける状態ではない」と判断されるのであれば、
 間違いなくゴーサインは出さないでしょう。
 主治医の判断の元、無理なく少しずつ社会復帰を目指して行って欲しいと思います。

②最低でも、次の更新までは年金が止まることはない。
⇒障害年金には更新と言って、再度診断書の提出を求められる時期があります。
 (年金証書の右下『次回診断書提出年月』欄に書かれています。)
 そこまでは絶対に止まることはありませんので、その辺りは心配無用です。

③更新時にフルタイムで働いているのであれば、(ほぼ間違いなく)年金は止まると思われる。
⇒精神障害は、労働能力がその判断基準として大きな影響を持っています。
 更新時にフルタイムで働いているのであれば、労働能力に問題はないと判断されるでしょう。
 そうなれば、ほぼ間違いなく年金は支給停止になると思われます。
※因みに「黙っていれば分からないのでは?」と思われる方もいるかも知れませんが、
 厚生年金の記録は日本年金機構側で把握しています。
 なので、黙っていれば分からないなどということはありません。

④短時間勤務の場合は、更新後の継続支給の可能性がある。
⇒仕事の頻度(日数、時間)、雇用体系(一般就労、就労支援事業所での勤務など)、
 仕事の内容、勤続年数、職場での援助や意思疎通の状況等によっては、
 そのまま支給が続くこともあります。
 更新時には、主治医に正確に伝えて(仕事後の心身の状況なども伝えた方がいいでしょう)、
 正確に(診断書に)書いて貰うようにして下さい。
 因みに、減額(等級が下がる)や支給停止がある場合は、更新月の3ヵ月後からとなります。

⑤仮に、更新時に完全に回復しているような状態であっても、必ず診断書は提出すること。
⇒④でも書いた通り、支給停止になる場合であっても更新月の3ヵ月後からです。
 例えば、11月が更新月だとすると、支給停止は翌年の2月からになります。
 仮に「どうせこの状態なら(更新しても)通らないから」と提出しなかったならば、
 更新の診断書(正確には障害状態確認届)を提出しないペナルティとして、
 年金が一時差止めになります。
 要するに、提出するのとしないのとでは、3ヵ月分の差が生じるのです。
 主治医から「あなたは書いても通らないから」と言われたとしても、
 事情を説明して、絶対に書いて貰うようにしましょう。
※提出が遅れて一時差止めになった場合であっても、その後提出すれば、
 差止めになったところまで遡って(後に)支給されます。

上記のようなことをアドバイスさせて頂きました。

障害年金を受給している方であっても、
やはり自分の力で働いて生活したいとお考えの方は多いと思います。
無理をして症状を悪化させてはいけませんが、少しずつ社会復帰を目指されるのは、
とても素晴らしいことです。

勿論、完全に働ける状態になったのであれば年金は止まります。
(前期の通り、更新月の3か月目からですが)

「働いて止まる位なら、働かない方がいい」

これから就労を視野に入れている方は、このようなネガティブな考えではなく、
あくまでもポジティブに考えて頂きたいと思います。

勿論、この相談者の方は、働くことに対してポジティブなお考えをお持ちでした。
こういうポジティブなご相談はやっぱり嬉しいものですね!
Tさん、焦らず無理をせず、少しずつ社会復帰を目指して行って下さいね(#^^#)

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