《第869回》社労士受験学習ルーム~確定給付、確定拠出の考え方~ 【社労士試験】
おはようございます(^O^)/
今日は息子の保育園の発表会があります。
劇をするみたいなのですが、息子も張り切っているようです(*^-^*)
その後は、1件面談が入っています。
公私共に頑張ります!
さて、久しぶりの社労士受験学習ルーム。
今回は社会保険一般常識から『確定給付と確定拠出の考え方』というテーマのお話です。
確定給付企業年金法、確定拠出年金法は苦手だと感じている受験生は少なくないと思います。
「そもそも意味が分からん」
という方も多いのではないでしょうか?
今回は細かい話は別にして、確定給付と確定拠出の意味をお伝えしたいと思います。
この2つには”確定”という言葉が含まれています。
なので、給付が確定しているのか、拠出が確定しているのかが大きな違いになります。
テキスト等を読むと、次のようなことが書いてあるのではないでしょうか?
【確定給付】
将来の給付額を約し、
従業員が高齢期にその内容に基づいた給付を受けることが出来るようにするための制度
【確定拠出】
個人が自己責任において資金の運用指示を行い、
高齢期においてはその運用結果に基づいた給付を受けることが出来るようにするための制度
勿論、これで間違いないのですが、何となく分かったような分かっていないような、
そんな感想をもたれるのではないでしょうか?
一つのたとえ話をしたいと思います。
40歳になる人がいたとしますね。
老後のことを考えて、毎月2万円ずつ銀行に積み立てをしました。
これを60歳になるまで(20年間)続けます。
60歳から80歳まで(20年間)、この積立から毎月の生活費として使うとしますと、
銀行の僅かな金利を無視すると、毎月2万円ずつ下ろして使うことが出来ます。
ここまでが前置き。
毎月積み立てをしたのであれば、その分銀行に資産が出来ることになります。
折角なので、これを運用しようと考えました。
いわゆる資産運用です。
皆さんは資産運用というと、何を想像されますか?
株式や国債、外貨預金等ですよね?
(詳しい運用方法等は別にして、何となくこういうものがあるというイメージだけで結構です)
この方も資産運用の手段として、株式に投資したとしますね。
当然ですが、資産運用は上手くいくこともあれば、損をすることもあります。
そうです、リスクがある訳ですね。
この方の場合は損をしてしまったとしますね。
その場合はどうするか?
現実的には次の2つの選択肢が考えられます。
①将来の月2万円ずつの生活費は確保したい⇒月々の積立額を増やす。
②月々の積立額は2万円のまま⇒将来の月々の額が減る。
①の考え方が確定給付、②の考え方が確定拠出になります。
要するに、出口(給付)の額を確定させるか、入口(拠出)の額を確定させるかの違いです。
因みに、例えの中で資産運用の話をしましたが、
実際、確定給付年金でも確定拠出年金でも、資産の運用をしています。
そのリスクをどう負うのかの違いということですね。
確定拠出については、運用は自己責任で行います。
何だかアメリカ的ですよね?
実際、この制度はアメリカの制度(401kって聞いたことありませんか?)を基に作られています。