《第1,030回》法定免除はいつまで続くの? 【障害年金】
こんばんは。
今も大雨が降っています。
幸い、私の住む地域は何ら問題はないのですが、
福岡県や大分県の一部では洪水による被害も出ており、
死者や行方不明者も出ているようですね。
これ以上、被害が拡大しないことを祈るばかりです。
さて、今回のタイトルは『法定免除はいつまで続くの?』です。
※法定免除事由はいくつかありますが、今回は障害年金がらみの話に限定いたします。
障害年金の1級または2級の受給権者については、
法定免除と言って、法律上当然に国民年金保険料が免除されます。
※因みに旧法の障害年金の受給権者も同様に法定免除になりますが、
こちらは3級であっても対象となります。
では、障害等級の3級になったら直ぐに法定免除が取り止めになるかというと、
そうではありません。
3級に該当しなくなってから3年間は法定免除が続きます。
なので、一旦1級または2級の障害年金の受給権が認められれば、
その後3級に落ちたとしてもずっと法定免除のままです。
さらに、3級に該当しない程度の状態になったとしても、
それから3年間は法定免除のままなんですね。
以前、インターネット上に物凄く鋭い質問があったのを見かけました。
「障害年金の1,2級の状態になれば、
その後3級不該当になってから3年間は法定免除が続くと聞きました。
ところで、障害基礎年金には1級と2級しかありませんので、
1,2級に該当しない状態になったとしてそれが3級かどうかは分からないので、
そのまま法定免除が続くんでしょうか?」
…で、これに対する回答者が何人かいたのですが、
「そうではない」とか「該当しなくなったら法定免除は無くなる」とか、
「ずっと続く訳ないでしょう」とか。
皆さんの回答が間違っていた記憶があります(確かこんなんだったと思います(^^ゞ)
実はこれ、相談者が言うように、ずっと法定免除が続くケースがあるんですね。
障害基礎年金の受給権者が更新で1級または2級の状態ではないと判断されると、
その後は支給停止になります。
ところが、同じ支給停止であっても2つのケースが考えられるんですね。
①3級不該当
②3級相当
…で、法定免除はどうなるかというと、
①の場合はそれから3年経過すれば法定免除ではなくなります。
では②の場合はどうなるかとうと、
一旦1級または2級に該当すれば、3級に落ちたとしても法定免除は続くのでしたよね。
…で②の場合は障害基礎年金は支給停止の状態になっています。
じゃあ、どうやってその後3級不該当の状態になったかを調べるかというと。
…調べないんですね( ゚Д゚)
障害年金が支給されている方については更新がありますので、
その時に診断書を提出させることにより、障害状態を確認することが出来ます。
※勿論、永久認定の場合は更新はありません。
ところが、支給停止になっている者に診断書を提出させることはしないんですね。
なので②の場合は、その後3級不該当になったことを(年金機構が)把握することは出来ない。
つまり、法定免除が続くということなんですね。
…今回はちょっとマニアックな内容でした。