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事例35:双極性感情障害(30代・女性)

 疾患名  双極性感情障害
 年代・性別  30代・女性
 経過・症状  幼少の頃より母からのネグレクトやDVを受けていた。中学を卒業し、通信制高校に入学。母からの金銭的援助がないため、アルバイトをしながら勉強をしていたが、スクーリングの時も友人ができず、結局1年も経たないうちに学校には全く行かなくなった。その後から不眠や不安感に苛まれるようになり、何もせずボーっとしていることが多くなった。心配した彼氏の勧めもあり、精神科の病院を受診。抑うつ状態と診断され、抗うつ剤や眠剤を処方されるも全く効かなかった。20歳当時、人の会話が頭の中から聞こえることを当時の病院の主治医に話したところ、解離性同一性障害と診断された。この頃、初めて障害年金の請求を行うも不支給となってしまった。それから約10年、いくつかの土地を転々とし、2度の結婚と離婚を経験。また、元夫はモラハラが酷い上に独占欲が強く、インターネットで知り合った友人に迎えに来てもらって県外に夜逃げをしたこともあった。
 現在は双極性感情障害と診断されているが、家事は全般的に同居の彼氏を頼っているだけでなく、日常生活のあらゆる場面で声掛けや助けが必要な状態である。
 請求の過程  前記の通り、この方は一度障害年金の請求をして不支給になっており、弊事務所では再請求という形で携わることになりました。初診日が15年以上前でしたが幸いカルテも残っており、問題なく受診状況等証明書(初診日証明のための書式)を書いて貰えました。あとはいつものように、診断書作成の前に日常生活状況について詳しくヒアリングし、それを書面にまとめた情報を(診断書と共に)医師に渡しました。また、病歴・就労状況等申立書を丁寧に仕上げて請求に臨みました。
 結果  2級での障害基礎年金支給決定。
 寸評  この方が前回障害年金の請求を行った20歳当時の傷病名は「解離性同一性障害」であり、これは精神病ではなく神経症のカテゴリーに属するものです。神経症は原則として障害年金の対象外ですので、前回不支給になった原因はここにあったと思われます(因みに、20歳当時は現在よりも病状は重く、精神障害者保健福祉手帳は1級でした(現在は2級))。しかし、この方は一度不支給になったことで、障害年金は簡単には通らないから、ということで10年以上諦めていたそうです(私がヒアリングをする限り、その後何度も請求のタイミングはあったように思われます)。これまでにも重い障害状態にありながらも、「障害年金は難しいから」と思って諦めていた、という話は何度も聞いています。勿論、国が年金を支払う訳ですから、簡単に認定されるものではありません。ですが、一定の障害状態にあり、保険料納付要件等の要件をきちんと満たしている方であれば可能性は充分にあります。「私程度の障害では駄目だろう」と自己判断して諦める前に、先ずはお気軽にご相談頂きたいと思います。
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