事例25:うつ病(40代・女性)
疾患名 | うつ病 |
年代・性別 | 40代・女性 |
経過・症状 | 子供の学校の送迎(片道1時間以上掛かる)に加え、父が癌に罹患したことで病院に通う必要もあり、さらに家だけでなく実家の家事の手伝いなどもしなければならなくなり、肉体的にも精神的にも疲れ果てていた。次第に肩こりや頭痛、吐き気等に悩まされ寝込むことが増え、さらに不安に苛まれ、気持ちが落ち込む日々が続いた。心配した夫の勧めで近所の内科を受診、不安神経症と診断された。その後も家庭の問題等で心配事が多く、不眠、不安、頭痛といった症状が大きくなっていった。 現在も不安や不眠等に苦しめられ、また、何をするのも億劫で、家事は勿論、日常生活のあらゆる場面で夫や実母の助けが必要な状態である。 |
請求の過程 | 最初にお会いした時、当時通院していた心療内科の主治医との相性が合わず、転院を予定しているとの話を聞きました。転院してすぐに診断書作成依頼をすることのリスクをお伝えし、転院後3ヵ月程経過してから診断書を書いて貰いました。 |
結果 | 1級での障害基礎年金の支給決定。 |
寸評 | 様々な理由で転院を余儀なくされるケースは多々あることと思います。ですが「請求の過程」でも書いた通り、転院後直ぐに診断書の作成依頼をするのは私は止めた方がいいと考えています。転院してすぐに作成依頼を行うと、「障害年金の為だけに当院に転院してきた」と、医師もあまりいい感情を抱かないことが考えられますし、そうでなくても「暫く通わないとあなたのことがよく分からないから(診断書は)書けない」と言って断られるケースもあります。そういった事情から、転院後、少なくとも3ヵ月くらいは何も言わずに通院することをお勧めしています。勿論、この3ヵ月という数字に医学的な根拠がある訳ではありませんが、常識的に考えても、やはりそうした方がいいものと考えます。転院後に障害年金の申請をお考えの方は、良ければご参考にされて下さい。
※知的障害や手足の切断等、請求日当時に定期通院をしていないケースについては上記のことは当てはまりません。速やかに診断書を書いて貰うようにしましょう。 |