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事例12:多発性硬化症(40代・女性)

 疾患名  多発性硬化症
 年代・性別  40代・女性
 経過・症状  約5年前、朝起きると右眼の上半分の視野が欠けていた。直ぐに近所の眼科を受診するも大きな病院で診て貰うことを勧められ、別の眼科に転院。そこでは膠原病の疑いを示唆され、内科に転院することとなった。暫く通院したものの、右眼の視野の欠損はその後も残ってしまった。
 右眼の視野欠損発生から約2年後、今度は足の痺れを自覚するようになった。整形外科をいくつか受診するも症状は改善せず。かかりつけ医の勧めで神経内科を受診、MRI検査の結果、多発性硬化症と診断された。
 現在も足(臀部から足先まで)の痺れや突っ張り感が酷く、歩行や階段の昇降、立上りといった動作にかなりの支障がある。少しの段差でも足を取られてしまい、また、砂利道などは痺れのある足裏への刺激が強く、転んでしまうこともある。身体障害者手帳3級。
 請求の過程  この方は、知り合いの社労士からの紹介でした。(その社労士からは)「それ程(障害の程度は)重くないかも知れない」と聞いていましたし、実際にお会いした感想としても、「2級(注)に該当するのは難しいだろう」というのが正直なところでした。しかし、日常生活における動作の程度を詳しくヒアリングすると、足全体に渡る痺れと突っ張り感により、下肢の機能(歩行、立上りなど)に相当の障害があることが分かりました。ヒアリングした内容を書面にし、診断書作成依頼の際に(医師に)情報提供として渡しました。出来上がった診断書を確認すると、情報提供した内容がきちんと反映されたものになっていました。
(注)今回は障害基礎年金の請求でしたので、2級以上に該当しないと受給権は認められません。
 結果  2級での障害基礎年金の支給決定。
 寸評  “請求の過程”でも書いた通り、当初は「2級に該当するのは難しいだろう」といった感想を持っていました。当然ながら、そこで止めていたら今回の結果が出ることはありませんでした。改めて詳細なヒアリングの大切さと、先入観や見た目で判断することの危険性を再確認しました。「この程度の障害では障害年金は貰えない」そう自己判断してしまっている方、家族や知人、医療関係者からそう言われて諦めかけている方は少なくないと思います。諦めるのはいつでも出来ますので、先ずはお気軽にご相談下さい。一緒に可能性を探りましょう。
 因みに、今回は肢体の障害(診断書は神経内科にて作成)での障害年金請求ですが、視野欠損で初めて眼科を受診した日が初診日として認められています。今回の多発性硬化症のように症状が多岐に渡る疾患の場合は、一見すると関係のない診療科の受診日が、初診日として認められることもあります。初診日の存在は、障害年金にとって非常に重要な意味を持ちます。これから障害年金の請求をお考えの方は、このあたりを重々ご注意頂きたいと思います。
この方のアンケートは、コチラからご確認頂けます。
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