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《第1,002回》「通るように書いて下さい」はダメです! 【障害年金】

DSC_00093こんばんは(^O^)/

今日はお昼から息子(5歳)のために鯉のぼりを揚げました。
…といってもベランダから出すタイプですので、
揚げるというより吊るす感じになっていますが(^_^;)
そう言えば、1年前の今日が熊本地震の本震が発生した日でしたね。
14日に震度7の地震が来て、
さらに16日に再度震度7(しかもコチラが本震でした)。
その後も何千回もの余震に襲われ、やっぱり不安でしたよね…。
そんな中、長女の通う小学校ではPTAが主体となって、
学校に沢山の鯉のぼりを揚げていました。
風を受けて悠然と泳ぐ鯉のぼりの姿は、
観ていてとても勇気づけられるものがありました。
子供と一緒に鯉のぼりを揚げながら、
そんなことを思い出した日曜日の昼下がりでした。

さて、今回のタイトルは『「通るように書いて下さい」はダメです!』。

このブログで何度も伝えていることですが、
診断書を書いて貰う際にはご自身の日常生活の状況を主治医に伝えるべきです。
何故なら、主治医は皆さんと一緒に住んでいる訳ではないので、
日常生活状況を詳細に把握しているとは限りません。
というか、把握出来ないのが普通でしょう。

医師一人に対して、患者さんは何人もいます。
そして、1人1人に掛けられる時間はどうしても限られています。
その限られた時間で日常生活のことまできちんと伝えきれるかというと、
絶対とまでは言いませんがまず無理だと思います。
しかし、きちんと伝えておかないと、
本来よりも軽く書かれてしまうことがあります。
なので、診断書を書いて貰う際には、改めてきちんと伝えるようにして下さい。

…で、私がお手伝いをする際にも、
殆どのケースでは診断書を書いて貰う際に、
日常生活状況について詳細なヒアリングをします。
特に精神疾患や肢体の機能の障害の場合はこの作業が重要です。

ヒアリングにはそれなりに時間が掛かります。
現在のことはともかく、障害認定日頃の状態になると何年も前のことですので、
思い出して伝えて頂くのも大変なのだと思います。

そんな時にたまに言われるのが次のことです。

「主治医に「〇級で通るように書いて下さい」ってお願いしましょうか?」

タイトルにも書きましたが、これは言ってはダメです。
何故なら、下手をすると不正とも取られ兼ねないからです。

診断書を書くのは医師しか出来ません。
そして、診断書が等級決定の際には最も重要な書類です。
※病歴・就労状況等申立書も重要ですが、
 重要度でいくと9:1(診断書が9)とも言われています。

なので、通るように書いて欲しい、2級になるように書いて欲しい。
そう思う気持ちは分からなくはありません。

ですが、皆さんよく考えてみて下さい。
主治医が診断書を書く時にしなければならないことは、
その人の症状等を正確に書くことです。
そして、その為に日常生活状況を伝える努力をするのが、
依頼をする患者側がやるべきことです。

先日、ある病院で診断書を書いて頂きました。
その際には、日常生活状況をヒアリングした内容をまとめた書面を渡していました。
その甲斐もあり、診断書には渡しておいた内容が正確に反映された内容が書かれていました。
その医師は、「こういうのがあると助かる」とも言って下さったそうです。

ですが、その医師はこうも仰っていたそうです。

「嘘は書けないからね」

そうなんですよ。
患者が年金を受けられるようにする為に、
嘘の記述なんかしたら、当然医師も不正に問われます。
なので、その医師が仰っていたことは至極当然のことなのです。
※勿論、日常生活を伝える際にも嘘は絶対にダメです(私も絶対にしません)。

そう考えると「通るように書いて下さい」というのがダメなこと、
医師に対して失礼なことを言っているのはお分かりになると思います。

これから障害年金の請求をされる方は、くれぐれもご注意下さい。

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