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事例6:線維筋痛症(20代・女性)

 疾患名  線維筋痛症
 年代・性別  20代・女性
 経過・症状  中学生の頃から、両手首の激しい痛み、耳鳴り、倦怠感などを感じるようになった。病院を受診したところ、関節リウマチの疑いがあると言われ、抗生剤や鎮痛剤等を処方される。一旦は軽快したが、再度箸が持てない程の激しい痛みに苛まれ、日常生活にも大きな支障を受け、学校にも行けなくなった。転院し、様々な検査を受けるも異常は見つからず。次第に手首だけでなく、体の様々なところに激痛を覚えるようになった。いくつかの病院を転院した後、線維筋痛症と診断された。その後も保険診療、自由診療など、いくつかの病院で様々な治療を受けるも症状は良くならず。現在も体中の激痛に苛まれ、日常生活の多くの場面で家族の援助を必要としている。また、気分の落込みも激しく、また、痛みによる不眠にも悩まされている。
 請求の過程  ご相談をいただいた時、(当時の)主治医に対して強い不信感があり、通院を続けるのが難しく、また、仮に診断書を書いて貰ったとしても、きちんと依頼者の状態を反映したものが出来上がるとは思えませんでした(痛みの症状は続いていたにも関わらず、「もう治っている筈だ」と主治医から言われていたため)。話合いの結果、転院することにしました(転院先は、線維筋痛症の専門医ではない)。
 転院から約3ヵ月後、現在の主治医に診断書の作成を依頼しましたが、線維筋痛症で診断書を書くことに難色を示し、また、精神疾患として書くにしても、1年位通わないと書けないと言われました。何とか主治医を説得し、肢体と精神の2枚の診断書を書いていただき、申請に臨むことができました。
 結果  1級での障害基礎年金支給決定。
 寸評  転院後の医療機関で診断書を書いて貰う場合、私は少なくとも3ヵ月くらいは通院した方がよいものと考えています。転院後、直ぐに診断書を書いて欲しいとお願いしても、「障害年金をもらう為だけに転院して来た」と主治医もあまり良い感情を抱かないことも考えられますし、そうでなくても、暫く通わないことには、(主治医も)患者の状態を把握することは難しいでしょう(実際、暫く通わないと書けないと言われることは多々あります)。また、直ぐに書いて貰える場合もありますが、通院して間もないと(患者の)情報が非常に少ないので、きちんとその人の状態を反映した診断書が出来上がるとは限りません。勿論、安易な転院はお勧め出来ませんが、様々な理由でそうせざるを得ない場合は、上記の点をご留意いただきたいと思います。
 今回の請求に当たっては、お母様の力強い協力がありました。ご依頼者様は、これまでいくつもの病院を転々とし、様々な治療を受けていましたが症状は良くなっていません。また、医師から心無いことを言われたり、処方された薬が身体に合わず副作用にも苦しめられた経緯もありましたので、転院後、暫く通院を続けるのは、ご本人様にとってとても苦しいことでした。お母様の力添えなしに、これは不可能でした。診断書作成を拒否された際に、何とか書いて欲しいと主治医を説得したのもお母様でした。診断書作成の際に、事前に(私から)日常生活状況について聞き取りをしました。日常生活において、何が出来て何が出来ないか等について、詳細にお聞きしました。改めて現実を直視する、ある意味非常に残酷な作業です。非常にお辛いことだったと思いますが、この時もお母様は涙ながらに詳細にお話下さいました。
 今回、1級での決定がなされましたが、ご本人様の状態を考えると正当な結果だと考えます。これも全てお母様の力強い協力があってのことです。改めまして御礼申し上げます。
 この事例集や私のブログ等でも何度も書いていますが、障害年金を請求するには、心身共に大きな負担を強いられます。出来れば、ご家族や知人の協力を仰ぐようにして下さい。また、周りの方は、積極的にサポートしてあげて下さい。
この方のアンケートは、コチラからご確認頂けます。
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