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事例39:双極性障害(30代・女性)

 疾患名  双極性障害
 年代・性別  30代・女性
 経過・症状  約7年前、微熱が続くことからA耳鼻咽喉科を受診。暫く通院するも症状は変わらず。その後、眩暈や倦怠感も加わり、B病院を受診。検査をするも異常はなく、医師からは「軽いうつかも知れませんね」と説明された。そこでCクリニック(心療内科)を受診。微熱の事を伝えると「体温を気にし過ぎかも知れませんね」と言われた。病名は告げられず、薬の処方もなく、1度だけしか受診しなかった。体温を測るのを止めたところ、熱っぽさも無くなり、それからは何の症状もなく普通に生活をしていた。その後、再就職先で入力業務を担当。直ぐに社内1位の成績になったが、上司から「もっと頑張れよ」との声掛けにプレッシャーを感じ、食欲不振や不眠に悩まされるようになった。突然涙が出るようになり、また、死にたいと思うようになった。約2年半ぶりにCクリニックを受診、うつ病と診断された。その後も調子は悪化の一途を辿り、職場を退職した。その後も調子に波はあるものの、現在も気分の落込み、意欲の低下、不安等の症状が非常に強い。また、家事が出来ないだけでなく、着替えや入浴といった日常生活上の当たり前の動作もままならない状態である。
 請求の過程  この方は当初ご自身で手続きをしていました。ご自身の記憶に基づき、Cクリニックで受診状況等証明書(初診日証明の為の書式)を取得したところ、B病院で「軽いうつ」と説明された旨の記述がありました。しかし、B病院に電話をするも「カルテはない」と言われ、どうすればいいか分からなくなってしまいました。弊事務所にご相談があったのはここからです。受任し、委任状を持ってB病院を訪問すると、カルテは残っており、無事に受診状況等証明書を取得出来ました。しかし、そこには「軽いうつ」の記述がないだけでなく、1年前から微熱が続き前医を受診していたことが書かれていました。ご本人に尋ねたところ、近所のA耳鼻咽喉科を受診していたことを思い出されましたが、問い合わせたところ、カルテは残っていませんでした。要するに初診日の候補が3つ出てきた訳です。そこで、いずれが初診日なのかは日本年金機構の診査に委ねること、いずれが初診日であったとしても厚生年金期間中であり、かつ保険料納付要件は満たしている旨の(田平からの)意見書を添付して請求に臨みました。
 結果  2級での障害厚生年金の支給決定。
 寸評  今回は受診状況等証明書を取得する中で、初診日の候補が複数見つかった例です。“請求の過程”でも書いた通り、3つの候補のいずれが初診日であったとしても厚生年金期間中にあり、かつ、保険料納付要件は満たしていましたので、特定の1つが初診日だと主張するよりも、日本年金機構の診査に委ねた方がスピーディーだと判断しました。今回は事後重症請求(遡りのない請求)でしたので、出来るだけ早めの請求が求められます。かと言って、不十分な状態での請求はすべきでないことは言うまでもありません。しかし、この辺りの判断は、一般の方では難しいと言えるでしょう。初診日に不安を覚える方は、無理をせずご相談頂きたいと思います。因みに、無事に認定された後に調べたところ、最初に受診状況等証明書を取得したCクリニックが初診日だと判断されていました。
この方のアンケートは、コチラからご確認頂けます。
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