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《第835回》更新の際の注意点② 【障害年金】

こんばんは(^O^)/

現在、審査請求の案件を2つ抱えており(1つは期限が迫っています)、
さらに返戻の対応や難病の方からの相談など、最近は結構忙しい日々を送っています(^_^;)
先ほどまで審査請求書を書いていましたが、ようやく書き上げました。
後は細かい点を修正して、万全の状態で審査請求に臨みます。
正当な権利が認められるように頑張ります(^O^)/

さて、前回の続きから。

更新の際に重要なのは、何と言っても自分の今の状態を詳細に主治医に伝えることです。
更新時に提出するのは診断書(障害状態確認届)のみですので、
ここで更新の可否が決まってしまいます。
※勿論、任意の申立書を添付して提出してもOKです。

診断書を書くのは主治医ですが、その主治医は日常生活の全てを知っている訳ではありません。
従って、多少面倒でも、ご自分の状態をきちんと伝えるようにして下さい。

今回は、精神疾患における更新時に伝えるべきことを書きたいと思います。
是非とも伝えていただきたいのは、次の7つの項目です。

(1)適切な食事
診断書には添え書きとして次のように書いてあります。
配膳などの準備も含めて適当量をバランスよく摂ることがほぼできるなど。
※以下、朱書きは診断書の添え書きだと思って下さい。

・3食きちんと食べていますか?
・自発的に食べていますか?
・美味しいと感じられますか?
・過食や少食ではありませんか?
・偏食ではありませんか?
・食事の準備や片付けは出来ていますか?

(2)身辺の清潔保持
洗面、洗髪、入浴等の身体の清潔保持や着替えができる、
また、自室の掃除や片付けができるなど。

・どのくらいの頻度でお風呂に入っていますか?
・自発的に入っていますか?
・一人で入っていますか?
・頭や体を洗っていますか?
・どのくらいの頻度で着替えをしていますか?
・掃除や洗濯は家族に頼っていませんか?
・部屋の中は散らかっていませんか?

(3)金銭管理と買い物
金銭を独力で適切に管理し、やりくりがほぼできる、
また、一人で買い物が可能であり、計画的な買い物がほぼできるなど。

・買い物には行けていますか?
・一人で行けますか?
・使い切れない程の(量の)食材や日用品などを買ってはいませんか?
・ネットショッピングで買い過ぎて請求をみて驚いたことはありませんか?
・金銭管理や買い物は家族任せではありませんか?

(4)通院と服薬
規則的に通院や服薬を行い、病状等を主治医に伝えることができるなど。

・薬の管理は自分で出来ていますか?
・飲みすぎたり、また飲まなかったりしていませんか?
・通院は一人で出来ていますか?
・診察の際には家族に付き添って貰っていませんか?
・主治医に(伝えようと思っていても)伝えきれず、後で後悔することはありませんか?

(5)他人との意思伝達及び対人関係
他人の話を聞く、自分の意志を相手に伝える、集団行動が行えるなど。

・人と会ったり話したりするのが苦痛ではありませんか?
・人の目が過度に気になったりしませんか?
・家族や友人と最近会話をしましたか?
・友人からの誘いが面倒ではありませんか?
・人混みが怖いと感じることはありませんか?

(6)身辺の安全保持及び危機対応
事故等の危険から身を守る能力がある、
通常と異なる自体になった時に他人に援助を求めるなどを含めて、
適正に対応することができるなど。

・思考が止まってしまうことはありませんか?
・頭がボーっとして、判断が遅れることはありませんか?
・交通事故に遭いそうになった(遭ってしまった)ことはありませんか?
・フラフラして、壁などに体をぶつけてしまうことはありませんか?
・死にたいと考えることはありませんか?

(7)社会性
銀行での金銭の出し入れや公共施設等の利用が一人で可能。
また、社会生活に必要な手続きが行えるなど。

・お金は下ろせますか?
・振込み、送金は出来ますか?
・バスや電車などに一人で乗って、目的の場所まで問題なく行けますか?
・役所などでの手続きは家族にやってもらっていませんか?

…といったところでしょうか?

勿論、この辺りはケースバイケースであり、人によってかなり異なってくる筈です。
しかしながら、主治医に情報を伝える際にかなり役に立つものと考えます。
是非、更新の際にはご参考にされて下さい。

それともう一つ重要なのは、健康な時と比べてどうかということです。
例えば、人と会うのが億劫で、人の多いところに行くのが辛いという方がいたとしますね。
しかし、元々は友人も多く、皆で集まって騒ぐのが好きだったのであれば、
これは間違いなく病気によるものと考えられます。
しかし、元々一人でいるのが好きな方であれば、これは何とも言えません。
健康な時と比較してどうかを考えるようにしましょう。

当然ながら、嘘や誇張は絶対にやってはいけません。
不正にあたりますし、それに相手は医者(医療のプロ)ですので、
作り話を並べ立てたところで直ぐにバレてしまいます。
嘘偽りなく、自分の状態を伝えるようにして下さいね。
それと、口頭ではなく、書面(メモ書きでOKです)で伝えて下さい。

更新で等級が下がった、不支給になったといった相談は少なくありません。
その原因の多くは、きちんと自分の状態を伝えきれていないことにあります。
多少面倒であっても、絶対に手を抜かないで下さいね。
それが更新で不利益を受けない為の唯一の方法ですので。

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