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事例10:脳出血【失語症、高次脳機能障害】(60代・男性)

 疾患名  脳出血(失語症、高次脳機能障害)
 年代・性別  60代・男性
 経過・症状  以前から健診で高血圧や脂質異常を指摘されていたが、特に症状が無かったこともあり、医療機関の受診はしていなかった。その後、仕事中に大量の発汗があり、また呂律が回らなくなったことから、職場近くのAクリニックを受診。しかし、右上肢が麻痺し、言語障害も顕著であったことから、B病院に救急搬送されることとなった。ここで脳出血と診断され、今後失語症や麻痺といった後遺症が残る可能性があることを説明された。10日程入院した後にC病院に転院し、それから3ヵ月程入院リハビリを行った。退院後はD内科で降圧剤の処方を受け、また、アルコールを控え、バランスの良い食事を摂るよう心掛けている。幸い麻痺は残らなかったが、高次脳機能障害により、注意力を保つことと2つのことを同時に行うことができない。また、失語症により自分の思っていることを言葉にすることや、相手が言っていることをすぐに理解するのが難しい。その為、日常会話程度のコミュニケーションも完全には成り立っていないのが現実である。
 請求の過程  今回は奥様からご相談を頂きましたが、ヒアリングをした結果、失語症も高次脳機能障害も共に3級程度の障害状態ではないかという感想を持ちました。そこで、精神と言語機能の障害の2枚の診断書を書いて貰うことにしました。特に言語機能の診断書の方は、長年連れ添った妻(経験則から夫が何を考えているのかがある程度分かる)であっても、日常会話が部分的にしか成り立たないという事実を伝え、正確な診断書を書いて頂きました。
 結果  2級での障害厚生年金の支給決定。
 寸評  今回は言語機能と精神の2つの診断書を提出したのですが、その両方共に3級相当の内容でした。言語機能と精神の組み合わせの場合は、3級の障害が2つで2級になるのですが、3級相当の障害が2つあれば必ず2級となる訳ではありません。また、2級と3級の2つの障害の場合も、1級となるケースとならないケースがあります。要するに、複数の障害がある場合に、その全ての診断書を用意すべき場合と、1番重い障害に絞って1枚だけ提出した方がいい場合があるのです。この辺りのルールは非常に難解ですので、複数の障害をお持ちの方は1度ご相談頂きたいと思います。
この方のアンケートは、コチラからご確認いただけます。
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