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事例10:線維筋痛症(50代・女性)

 疾患名  線維筋痛症
 年代・性別  50代・女性
 経過・症状  約8年前の深夜、手や足の強張りや関節の痛みなどを感じた。当時かかりつけだった病院の医師に相談したところ、膠原病内科を紹介され受診することにした。リウマチ検査で陰性だったこともあり、その後も時々痛みや強張りの症状はあったものの深刻には考えず、仕事を続けながら市販の鎮痛剤等で凌いでいた。それから約4年半程が経過した頃から、全身の関節痛や強張りを感じるようになった。症状は段々と悪化し、仕事はおろか、立上りや歩行、さらには箸を持つことさえ難しくなってしまった。整形外科でレントゲンや血液検査を行ったが原因は分からず。再度膠原病内科を紹介され、圧痛点検査等の結果、線維筋痛症と診断された。最初に手足の強張り等の症状が出てから、約5年が経過していた。その後も症状は改善せず。
 現在も全身の激しい痛み、強張り、倦怠感、疲労感等に苛まれ、日常生活にも大きな支障をきたしている。
 請求の過程  最初にお会いした時の感想として①初診日を特定し、②症状や日常生活動作の障害の程度を正確に診断書に書いて貰えれば、充分2級で認められる可能性は高いと考えました。ところが中々書いてくれる病院が見つからず、いくつもの病院を転々とすることになりました。最終的に現在も通院している某医療機関で書いて貰うことになるのですが、最初にお会いしてから実に1年が経過していました。
 結果  2級での障害基礎年金支給決定。
 寸評  今回も事例6と同様に、線維筋痛症での障害基礎年金の請求です。平成24年に“認定が困難な疾患の認定事例”ということで4つの疾患について通達が出ておりましたが、そのうちの1つに数えられるものです。なので、難易度は高めの請求になることも多いのですが、それ以上に大変だったのが、中々診断書を書いてくれる医師が見つからなかったことです。その為、約1年もの間、様々な病院を転々とすることになりました。線維筋痛症患者を取り巻く環境は、本当に酷いと言わざるを得ません。この方は当初年金事務所に一人で行かれたようですが、そこで相談員から「この病気で診断書を書いてくれる医者がいるのか?」といった暴言を吐かれていました。また、転院先のある病院では、ある薬について副作用があると訴えているにも関わらず大量に処方されたこともありましたし、様々な理由を付けて障害年金の診断書を書いて貰えなかったりもしました。勿論、このような相談員や医師は一部だと信じたいのですが、残念ながら同様の話は何度かお聞きしております。病気で苦しんでおられる方に、さらに追い打ちをかけるような行為は、断じて許されるものではありません。
 非常に時間が掛かりご不安も大きかったことと思いますが、この方が最後まで諦めなかったことがいい結果に繋がった一番の要因だと考えています。本当に頭の下がる思いです。線維筋痛症で障害年金の請求をされる場合は、通常の請求よりも難易度が高く、また、時間が掛かることも予想されます。請求の過程では大変なこともあるかも知れませんが、最後まで絶対に諦めないで下さい。また、周りの方は積極的にサポートをしてあげて下さい。そして、それでも不安が残る方は、お気軽にご相談頂きたいと思います。
この方のアンケートは、コチラからご確認頂けます。
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